6月2日(水) 自主練習
サセックス州ストンドン・マジーのストンドン・ホール。北翼は15世紀のもので、1593年から1623年までバードの家だったようだ
バードが埋葬されている可能性があるという教会
バードの譜読みをしました。
Kyrie eleison とBenedictus をピアノと一緒に音取り。
リモートでの練習のいいところは他のパートをじっくり聴いて歌う時間をもてることですよね。
ソプラノ、メゾの動きを確かめながら、アルトのパートを歌うことはきっとリアルでの練習になった時に活かしていけるのではと思います。
そして三声のピアノに合わせて、練習できるクラルスの豊かな環境に感謝!
二声のピアノ曲にひいひい言ってる私にとって、凄いなぁと思う瞬間です。
T先生、ありがとうございます!
ところで、バードは昔から歌いたいと思っていたので、今回クラルスの皆さん全員に本当に感謝しています。
この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。ありがとうございます!
クラルスに参加させてもらってから、きっと合うんじゃないかなぁ、歌いたいなぁと思っていたのです。
数年前に読んだ本がきっかけで、イギリスの宗教史を少しかじったことがあります。
それによると、カトリック信者であるバードが英国教会との混在の時代にエリザベス一世に仕えていました。
英国教会における最も素晴らしい作品と言われるGreat Service を作曲したようです。
その後カトリック教徒への弾圧がひどくなりました。
エリザベス一世の姉であるメアリー一世が、ブラディメアリーと言われるようになったプロテスタントに対するひどい迫害、処刑の時代からの報復ですね。
そしてバードは国教忌避者リストに入れられ、身の危険を感じ、ロンドンを離れたようです。
彼が書いたミサ曲は、隠れカトリックたちの秘密の礼拝で、きっとひっそりと歌われていたとのことです。
そんな背景を考えながら楽譜に向かうと、美しいハーモニーと共に、バードの時代に生きていた人たちの音楽への思いを感じるような気がします。
(kk)